飲食業へ異業種転職するメリット
飲食業は求人が多く、転職難易度が低い
飲食業界は中途採用が活発な業界なので求人が多く、転職の難易度自体は低めです。
競争の激化から業界全体で慢性的な人手不足状態になっているため、各企業が未経験者でも積極的に採用しています。
異業種転職では経験の少なさやスキル不足が壁になってなかなかよい転職先が見つからない事も多いのですが、飲食業界なら異業種からの転職でもやる気さえあれば受け入れられるでしょう。
書類選考で落とされる事はほとんどない
転職先を見つからない状況が長く続くと、履歴書を見ただけで不採用になる書類選考落ちのストレスがどんどん大きくなってしまいます。
湘北戦の前に「試合はまだですか!」と声を荒げる海南の牧くらいイライラしてきます。
「履歴書だけで何がわかる!」、というイライラが募ると心身のバランスを崩しかねませんが飲食業界では書類選考だけで落とされるということはまずありません。
とくに慢性的に人手不足が深刻化しているような大手チェーン企業では、転職を希望すれば大体の人は面接まで進む事が可能です。
面接次第で不採用になってしまう可能性もありますが、書類選考だけで落とされるよりは採用の確率も上がりますし、精神的にもマシですよね。
未経験者を受け入れる体制が整っている
飲食業界全体の傾向として異業種転職が多いこともあり、研修や指導など未経験者を受け入れる体制が整っているのも大きなメリットです。
異業種転職は転職すること自体も難易度は高いのですが、それ以上に転職してから会社になじむまでが一番苦労します。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」という安西先生の言葉を思い出してここは頑張っていきましょう。
無事転職に成功したとしても企業側に未経験者を雇った経験が少ない場合、教育制度ができていないので、十分に教育を受ける事ができず、不慣れな状態のままで現場の仕事を任される事も少なくありません。
自分のせいではなく企業側の教育制度問題によって、会社になじめず辞める羽目になり、元の業界に逆戻りする人も多くいます。
飲食業界は未経験者を戦力にするノウハウが十分に蓄積されているので、異業種転職でも仕事に必要な知識やスキルを身につけてから働く事ができるので安心です。
とくにチェーン店では人材育成が完全にマニュアル化されているので、右も左もわからないまま現場に放り込まれるような事態は起きません。
年齢が問われない
転職を阻む大きな壁となるのが年齢です。
40代を過ぎてからの転職となると20代や30代に比べて成功する可能性が下がる事は間違いありませんが、飲食業界に限っていえば年齢で不利になるといった事はありません。
待遇や仕事内容はピンきりです。
福利厚生がしっかり出来ている企業もあれば、ブラック企業もまだまだ沢山あります。
なので、必ずしも希望通りにいかないことがあるかもしれませんが、40代以上の方でも転職に成功したケースは数え切れないほどありますので安心しましょう。
40代、50代と年齢を重ねてからの転職でも場合によっては、役職や管理職といった「上級職」ではなく、まずは現場経験を積む必要があります。
現場経験の仕事は、「頑張るぞ!」という気持ちがなければ長続きはしません。
苦労を惜しまない覚悟があるなら未経験で40代でも、働きぶりや勤務態度によっては出世のチャンスが十分にある業界です。
前職で培った技術やスキルを応用して見事な成果を上げれば、数カ月で店長やマネージャークラスに出世する事もぜんぜん夢ではありません。
飲食業へ異業種転職するデメリット
仕事がきつい
飲食業は全体的に仕事がきつく体力を要求されます。
大手の有名企業でもブラックな労働環境がはびこっている職場もあり、過大な労務負担を求められて体を壊してしまう人も少なくありません。
飲食業の仕事がきついのは歴史的な経緯が大きく影響しており、調理や経営ノウハウを学べる代わりに安い給料で必死に働くというかつての徒弟制度がなごりとしていまだに残っているのが理由のひとつです。
合理的な経営を掲げるチェーン企業でも悪習が残っているのは問題ですが、飲食業界はうわさが広まるのも早くブラック企業に関する情報はかなり出回っています。
転職活動の中でブラック企業の情報を丹念に集めていけば問題のある企業を避けられるでしょう。
競争が激しいために先行きが不透明
飲食業界は競争が激しく、大手企業に転職できたからといって安心はできません。
破竹の勢いで成長していた企業がわずか数年で経営が傾いてしまう可能性も高く、好条件で転職できたからといって仕事が長く続く保証はどこにもないからです。
入れ替わりが激しいのは転職難度の低さにもなりますが、同時に雇用の不安定さも生み出しているのが現状。
骨を埋める覚悟で愛社精神を発揮するのもいいですが、将来的な転職を見越したキャリアプランを考えておかないと思わぬきっかけでキャリアが行き詰まる恐れもありますので、きちんとビジョンは持っておくようにしましょう。