今がチャンス！40代からの転職は珍しくない
終身雇用が完全に崩壊した時代となり、転職が珍しいものではなくなっています。
かつては40代を過ぎてからの転職は「無謀な挑戦」「考えるだけムダ」と言われましたが、大転職時代を迎えた現代では多くの40代が転職に挑戦し成功を収めているんです。
日本はまだまだですが、アメリカでは40代50代でも盛んに転職がされています。
3年～5年でキャリアアップの為に40代50代が転職する人がほとんどなんです。
長引く不況の日本は企業から新卒を教育するための余力を奪っていきました。
どの企業も求めるのは教育無しで活躍してくれる即戦力人材ですが、そんな都合のいい人材が簡単に見つかるはずがありません。
社会経験のない新卒が即戦力になるはずもなく、活躍してくれる人材を確保するためにこれまで以上に中途採用に力を入れる企業が増えているんです。
かつては履歴書に記載された年齢を見ただけで不採用になっていた40代ですが、即戦力が求められる今は事情が変わってきています。
優秀な人材ともなれば企業側から履歴書を送ってほしいと頼まれるケースもあり、今では転職が40代からの人生を変える大きなチャンスになりました。
売り手市場に甘えないことが重要
過剰な合理化で人手不足に苦しむ業界が増えた結果として起きた転職市場の売り手市場化は、転職希望者にとって追い風。
しかし、売り手市場に甘えるのは「大きな間違い」です。
有利な条件の求人が増える売り手市場化は大きなチャンスですが、転職で成功をつかむには「より慎重な転職先選び」が重要。
人手不足で求人が増えたといっても業界ごとの偏りがあり、単に一時しのぎの労働力を求める将来性に欠けた求人も多く見られます。
40代からの転職で先のない仕事に転職したら待っているのは完全な行き詰まりです。
売り手市場に起因する目先の高待遇に惑わされず、成功がつかめるような転職先を探しましょう。
一時しのぎの労働力を求める将来性に欠けた求人ですが、
- 募集期間が長い
- 募集条件が他と比較するとゆるい
- 給与の金額幅が広い（20万～100万円など）
- アットホームな会社と書いてあったり社員が楽しそうに笑っている写真が多い
これらが記載してある求人サイトは注意ではありますが、会社説明会や面接、入社してからなど、求人情報だけではその会社が「将来性に欠けた求人」かどうかわからない場合の方が多いです。
口コミをみたほうがいいというような情報もありますが、離職率の多い会社は「自作自演してよい情報を書き、悪い情報の割合を減らしてカモフラージュしています」
口コミではよい事しか書いてなかったのに働いてみたら最悪だったなんてケースも少なくありません。
私も実際にこのようなケースを多くみてきましたし、口コミは参考程度にしておきましょう。
実際にその会社に勤めてからでも遅くありません。
その会社の入職・離職数や雇用契約書の「労働時間・残業の有無・休日・給与や退職に関する事項」、会社の雰囲気などを2週間くらいでチェックして「将来性に欠けた求人」だと判断したらすぐに辞めてしまいましょう。
「大変だけど1年は働いていたほうがいい」「もう少し様子を見てみよう」なんて言っていたらよいチャンスを見逃してしまうかもしれません。
20代や30代に比べて時間も限られています。
早めに見切りをつけて、次の会社を探しましょう。
40代転職を成功させる3つのポイント
使えるコネはフル活用する
40代にもなれば仕事を通じて築いた人脈を持っているものです。
転職をめざすならまずは人脈とコネをフル活用して転職先を探しましょう。
コネを使って仕事を探すと聞くと不正なイメージを持たれがちですが、実際まったくそんなことはありません。
誰かの紹介で仕事を探したり人材を集めたりするのは日常的に行われていることで、信頼ある人からの紹介だからこそ転職する側も雇う側も安心して雇用契約が結べます。
能力や人柄を知っている人から紹介された仕事であればマッチングに問題がある可能性も低く、事前審査や試験などをパスして直接面接で採用判断が行われるので余計な労力もかかりません。
面接で不採用になる可能性はもちろんありますが、使えるコネはフル活用するのが40代からの転職を成功させるコツです。
業種よりも業務内容に注目する
転職では同業他社への転職かそれとも異業種への転職かが判断の分かれ目ですが、40代からの転職では業種にあまりこだわらないほうがいいでしょう。
その業種でしか生かせないスキルというのもありますが、どのような業種でも求められるスキルはたくさんあります。
たとえばマネジメントスキルや問題解決スキルなどはどの業界でも役立つスキルであり、それらの能力が生かせる業務であることを優先したほうが転職先候補は広がるでしょう。
異業種でも業務内容が似通ったものであるならばこれまで積み上げてきた経験やスキルを生かせるので、まったくのゼロからのスタートにはなりません。
同業他社で仕事をいちから覚えるより、異業種転職で経験を生かして働いたほうが転職先での出世も早まる可能性が高いでしょう。
労働環境を総合的に判断する
目的を持って転職するのはいいとしても、特定の条件のみで転職先を選ぶのはリスクが伴います。
年収が高くても労働時間が長かったりやりがいがあっても雇用が不安定だったりすれば、特定の条件を満たした職場であっても転職は成功とはいえません。
40代からの転職では、転職先を特定の条件のみで判断するのではなく労働環境を総合的に考えて判断してください。
年収や労働時間、業務内容や将来性などいろいろな条件がありますが、長所があるからといって短所がカバーされることにはならないです。
何かひとつでも「大きな問題」がある職場では安心して働けません。
今後の人生を後悔しない為にも、職場のよい所を見るだけではなく悪い所も常にチェックしていきましょう。
