「前職と同じ位の給料が欲しい」
「みなし残業の会社はムリ」
「給料が低くても残業で稼げばいいか」
40代の転職で失敗する事が多い理由がこれらの、「年収」や「残業」に関する考え方です。
転職をする時、将来的な事よりも転職した直後の事を考えがちになる人が多いですが、これは非常に勿体無い事。
入社してすぐは給料が前職よりも低くても次の給与査定で前職の給料を超える事ができるかもしれませんし、残業代が出ない分早く帰る事ができその分家族サービスを増やしたり、副業に力を入れる事もできるかもしれません。
40代の転職において「考え方」を変えないと成功する可能性が大幅に減ってしまい、悪い方向に進んでいき後悔する人生を送らなければいけなくなるかも・・・。
50代、60代の方を対象にアンケートを取った結果「考え方を変えずに40代で転職活動をした人」が「変えなかった事で後悔した」といっていた人は100人のうち、73人もいました。
あなたも同じように後悔しない為にも、40代が失敗しがちな転職失敗ケースについて今回きちんと学んでおきましょう。
この話を聞けば、高齢になった時に「あの時こんな考えで仕事を探さなければ・・・」と思わなくなります。
ではまいりましょう。
残業で給料/年収を増やしていることがハードルになることがある
転職の時、重要になってくるのが「給料」ですよね。
給料は会社の条件や人によって違います。
また、今までの経験や身につけているスキルや資格によっても変わってきますし、他の人が経験した事がない実績を持っていたりハイスキルの人ほど高収入の仕事につくことが可能。
この給料の考え方で注意してもらいたい事が「残業で給料をあげていた方」です。
40代の転職となると、管理能力やマネジメントスキルを求められることが多いでしょう。
履歴書や職務経歴書、面接で過去にどんな仕事をし、結果を残していたかを見られます。
先ほどもお伝えした通り、スキルと年収のマッチング度合いは企業によって異なってくる事が多いです。
年収を増やすために今まで残業で努力をしてきた場合、「スキル不足をアピールしているように」見られてしまうんです・・・。
会社のため・出世のためにスキルを磨いてきたのではなく、残業でお金を稼いできたとみなされるということ。
なので、基礎的な年収を低く見積もっておかないと転職先が見つからない場合が出てくるので注意が必要です。
今まで残業で給料/年収を上げてきた場合は、転職の成功確率を上げる為にも一時的な年収ダウンをある程度覚悟して望むようにしましょう。
残業に厳しい企業があるだけでなく、ある程度の残業も含めて給料とする「みなし残業」や年棒という形で残業の見込み額を含めて提示する企業もあります。
年収や待遇の条件がいい企業ほど労務管理には気を使う傾向があるため注意が必要です。
見込み年収が増えても、残業が減ることで所得が減ることもあるでしょう。
また、同じように残業で稼げる企業を目指す場合は、自分の体力がもつのかどうか将来的な目線で物事を考えておいた方がいいかもしれません。
キャリアは数十年単位で見るものですが、おそらく数年後に定年が65歳よりもさらに高齢になる可能性があります。
スキル不足を残業で補う形は、いつか限界が出る可能性が高いです。
自分の体力やマネースケールに合わせてキャリアをみなおすことも重要になるため、持続が可能か、転職先に未来があるのかも含めて比較することが大切でしょう。
面接で体力自慢が通じる年齢ではない
40代は面接で体力自慢が通じる年齢ではありません。
残業があまりに多い場合はマネジメントスキルが低いとみなされ、仕事の効率が悪いと認識される可能性が高くなるからです。
何を主張すれば面接が成功につながるかはしっかりと考える必要があります。
方法のひとつは、残業を減らしてキャリアアップのための資格取得などを目指す方法です。
学習意欲が高い人間は評価が高くなるだけでなく、資格取得で手当てがつくような会社もあります。
転職の幅を広げることや、独立起業や自営の道を探るために備えるなど、自己投資に時間を使う人も増えているのです。
副業でパラレルキャリアの道を探るなど、多角的な視点をもつことが人材としての魅力につながることもあります。
履歴書や職務経歴書の志望動機を補強する材料になるため、積極的に生かすのがオススメです。
また、労務管理の手法として、自分を含めたチームの残業を減らすなど、実績をつくる方法もあります。
40代の転職は「マネジメントスキル」などがほぼ必須です。
自分だけではなく周囲に目を配り、どれだけ仕事を効率化できたかが企業側にとって採用をするか否か大切なファクターになります。
残業代の削減や人件費の抑制は多くの企業によって課題です。
転職前に実績を残すことで転職を成功させる人は多くいます。
注意したいのは、年収水準の高い企業ほど労務管理の手法が洗練されていることです。
付け焼刃の技術や実績では「釈迦に説法」になってしまう可能性もあります。
実績は重要ですが、どの技術が評価されるかは必ず事前にリサーチしておきましょう。
転職エージェントサービスに登録し、適正年収をチェックした上でムリに上を目指さないようにするなど、自分のスケールに見合った職場を目指した方があなたにとってプラスになりますよ。