40代の転職を成功させるための基本知識
転職が厳しい時代は終わった
40代で転職を希望するのは難しい事なのでしょうか。
実は、40代で転職している人は多くいます。
経営行動科学学会の「経営行動科学学会第16回年次大会」で行われた中高年ホワイトカラーの転職の実態と課題によると中高年人材の採用実績がある企業では、「いい人がいれば採用したい」と思っている所が53.0%もあるんです。
近年の日本はどんな職種であれ、人材不足に陥っているので人手が欲しくてたまらない現状。
2017年4月に行われた調査だと、企業の有効求人倍率は「1.48倍」もありました。
有効求人倍率というのは、1を基準として考える指標であり、1を割ると人材が豊富に存在しており、1を超えると人材が不足していることを意味します。
ある会社に就職を希望する人が100人いたとしても、その会社で採用できる人数が50人だった場合、「有効求人倍率は0.5」です。
企業の有効求人倍率が「1.48倍も存在する」ということはほとんどの企業が人手不足で悩んでいることを意味しているということ。
日本がもっとも好景気だった時代であるバブル景気の時ですら、「有効求人倍率は1.46倍」です。
このことからも、1.48倍という数値がどれだけ凄いかがわかります。
一昔前までは、年配になると転職をすることが困難であると考えられていましたが、少なくとも現代社会では数値上でも転職先がないということは存在しません。
転職サイトを見て、「自分に合った仕事が見つからない」「いい企業がない」「40代なんて募集していない」と思っているのはどうせ40代で転職は難しいとバイアスがかかっているだけいるだけで、実際にそんな事はないんです。
上記のように、「転職サイトをみたけど仕事先がみつからない」というような事を思っている人は客観的な視点で相談してくれ、あなたに合った転職サイトを紹介してくれる転職エージェントをオススメします。
これからも転職しやすい時代は続く
40代以上の転職がしやすい時代はこれからも続くことが予想されています。
これは、現代社会には下記の事情が存在しているからです。
- 少子化
- 高齢化社会
少子化と高齢化社会が同時に訪れている日本では、若い世代を育成することが現実的にできません。
また、少子化の影響で高齢の日本人がどんどん増えていくことも予想されているわけですから、これからの時代は高齢の人が日本社会を支える力とならなくてはいけないわけです。
統計的な数値を見ても、高齢層の人数は若年層の人数よりも多いことが分かっているため、時間が経過していけばこの母数はさらに差が開くことになるでしょう。
厚生労働省からも、2025年には65歳以上の日本人が3000万人以上になることが発表されていますので、30代や40代の人材というのは非常に貴重なのです。
現実的な面から見ても、将来的には30代や40代の就職が珍しいものではなくなることが予想されていますので、有効求人倍率との比較でみても十分に転職を成功させる下地は整っています。
多くの企業では即採用が多い事実
多くの企業では、現代社会の人材不足を受けて面接や履歴書を見て問題ないと判断した時点で即採用を下すことも多いです。
履歴書の書き方や面接での対応をきちんと行えば、そのまま即戦力として雇ってもらえる可能性が誰にでもあります。
40代での転職希望の人に関しては、それまでに培ってきた経験や実績がありますので、面接や履歴書でよほど会社にとって失礼な事やトラブルが起きそうなことをしない限り問題ありません。
- 実務経験
- 資格
とくに、年配の人が有利な転職をするときに重要になるのが上記のふたつです。
ある程度の経験を他の会社で積んできた場合は、実務経験などは非常に大きなアピールポイントになるでしょう。
現代の企業は、大手の企業を除いて人材を育成する力そのものが無くなっている傾向にありますので、採用する企業としては人材育成に力を入れないでも大丈夫な人を求める傾向にあります。
この点、実務経験が存在する場合にはその分野の資格を有していなくても優遇してくれる可能性は高いです。
また、職種の中には資格を有していないと作業を行うことができないものもありますよね。
作業をするために必要な資格を取得していれば、企業の方から資格取得のサポートをしなくても済むようになるので、優遇してくれます。
面接や履歴書では、アピールできるポイントを積極的にアピールしていかないと損になるので、礼節を持って自身を会社に主張することが大切です。