「「ホワイト企業で働きたい」
「「いい求人を見つけたけどブラック企業かもしれない」
「「転職口コミサイトでブラック企業だって書いてあったけど本当のところはどうなんだろう?」
「「次の転職は絶対に失敗したくない」
どんな人だってブラック企業に入りたいと思っている人はいませんが、求人情報で「弊社はブラック企業です!」と書いているところなんてありませんよね。
そもそも、ブラック企業という定義は無く、人によって解釈が異なるためにベールに包まれています。
厚生労働省では「定義はしない」と明記した上で、
- 極端な長時間労働やノルマを課すこと
- サービス残業を強いること
- パワハラの横行
- 労働者に対して過度の選別を行うこと
などがブラック企業に該当する可能性があると言われています。
ということで、国・ハローワーク・求人サイトといった機関を100%信用することはできません。
ブラック企業を避けるためには面接や就活、求人票から自身で見分けることです。
安易に就職を決めてしまい、後悔しないために、本文の方法を用いてブラック企業かどうかをしっかり見極めましょう。
面接で見分ける
面接で具体的な説明がなく、こちらが質問しても的確な答えが返ってこず、やたら精神論を語る面接官には注意しましょう。
企業側の都合をおしつけてくるなど威圧を感じるようなら、ブラック企業の疑いがあります。
こんな言葉が多い面接官に注意
- 根性
- 努力
- やる気
- 熱意
- 成長
- 夢
- 実現
- 感動
- やりがい
- 実力次第
- 好待遇
- ノルマ無し
- アットホームな会社
これら「求職者の心をポジティブ」にさせる言葉がポンポン出てくると、理想的な企業と錯覚しますよね。
具体的な仕事の話をせず、「実力主義の会社だから3、4年も頑張れば課長や部長になれる」などとアピールするのもブラック企業の特徴です。
裏を返せば社内での競争が激しく、過労死に至る寸前まで働くと短期間で役職につけることもあるという意味なのです。
社員の平均年齢が若く成長企業であることを強調するのも、離職率が高い可能性があります。
内定までのハードルが低い
「未経験者OK」「経歴問わず」「学歴問わず」「面接回数1回のみ」などで、すぐに内定が決まる傾向にあるのもブラック企業の特徴です。
就活で見分ける
就活中には次のようなことに気をつけましょう。
- 企業説明会で仕事内容を明確にしない。
- 勤務時間についてや給料体制の説明をしない。
- 質問に対してきちんと答えない(業務内容を具体的に説明しない)
- 情報がコロコロ変わる(募集要項と実際の説明の内容が違う)
- 福利厚生がない。
すぐに内定が出る企業は、ブラック企業の特徴です。
とにかく入社してもらえれば、人材は問わないとか、入社後使い物にならなければいじめて退職に追い込めばよいなどといった非道な企業も現実に存在します。
自分のやりたい仕事ではないが、給料が多いからなどと目先のことで転職を決めてしまうのだけはやめましょう。
就活中は書籍やネットで信頼できる企業かどうかをチェックしながら進めていきましょう。
ブラック企業かどうか、見分ける方法は?
ブラック企業のリストが厚生労働省によって公表されているため、リストに掲載されている企業を把握しておけば、ブラック企業に転職する可能性は低くなります。
厚生労働省「長時間労働削減に向けた取組」
※PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。
Adobe Readerは無料で配布されています。
ここの「労働基準関係法令違反に係る公表事案」というリストに企業名が記載されてありますので、必ずチェックしておきましょう。
書籍を購入する
「就職四季報」や「会社四季報」は1年に4回刊行される出版物です。
インターネットで何でも情報が得られる時代ですが、現代でも「就職四季報」は多くの人が購入して就職先を選ぶ参考にしています。
その際は、
- 平均勤続年数
- 有給休暇の取得率
- 35歳賃金の最低額
- 労働組合の有無
などを確認しておきましょう。
求人票で見分ける
面接前にブラックかどうか判断しておけば、多くのブラック企業をふるいにかける事ができます。
「どの企業も同じことしか書いていない」と適当に見るのではなくしっかり求人票をチェックするようにしましょう。
いつも募集をしている
多くの採用を絶えず行っている場合は、辞めていく人が多いということです。
給料が高いが給料に関する記載がない
同業他社と比べあまりにも高い給料の場合は、基本給にあらかじめ残業代が含まれている「みなし残業」だったり、成果に応じて給与が支払われる成功報酬制のこともあります。
初任給はよいのに40代以降が低賃金の会社もあるので、疑問点はハローワークなどを通じて問合せをするか、直接会社に聞いてみましょう。
あいまいな表現に注意する
「週休2日制」と記載されていても「完全週休2日制」と明記されていなければ、毎週連続で休めるとは限りません。
飲み会やイベントが多いわりに年末年始の休暇がない
社内の「和」を強調して仲間意識を高めようとするが、土日祝日出勤を強要したり年末年始の休暇がなかったり、極端に少ないところが多くみられます。
ブラック企業とベンチャー企業の見分け方
ブラック企業の場合は時間がルーズな場合が多く、残業や土日・祝日出勤も珍しくありませんが、ベンチャー企業の場合も、同じように労働時間がルーズな企業が多いようです。
ただ、ベンチャー企業の場合は、求人広告に載っていない労働条件などの規約についても
問い合わせると答えてくれる企業がほとんどです。
ベンチャー企業は大手企業に比べて研修期間も短く、上司からのフォローも少ないため、ひとりで決断をする必要性もありますが、よいアイデアはどんどん取り入れてもらえます。
ブラック企業との見分け方は難しいとも言えますが、自分の中の譲れない部分をはっきり決めて、本当に就職したい企業を選びましょう。
ブラック企業では、いわゆる「えこひいき」がまかり通ります。
上司が気にいった社員は出世させ、気に入らない社員は低賃金でこき使うなど、社員に対し行き過ぎた行為を平気でおこないます。
離職率と残業時間について転職エージェントで調べたり、年収ラボで業界の平均給与がどれくらいなのかを調べてさまざまなデータから客観的に見てみましょう。
ブラック企業かどうかを判断している口コミサイトはこちら
以下のようなサイトで情報を得てはどうでしょうか。
雇用契約書がない場合はブラック企業なの?アウトなの?
雇用契約書の作成に義務がないため、ブラックと言われる企業では面接や入社後にも会社の労働条件を口頭でのみ伝えることが多いようです。
雇用契約書がない場合は、後々企業側とのトラブルの原因となってしまいます。
基本的に雇用契約書がない場合はアウトとみなし、就職しないのが無難です。
ブラック企業だとわかったらすぐにほかの会社へ転職する活動をしましょう
就活中にブラック企業ではないかと不信感を抱くようなことがあれば、まずは避けるようにしましょう。
万が一就職をしてしまった場合は、辞めるが勝ちです。
我慢して続けていてもスキルアップにはつながらないどころか、体調不良や病気になってしまうケースもあります。
ブラック企業への就職を避けるために
採用のハードルが低く、すぐ内定がもらえる企業は、使い捨て傾向にあります。
内定がもらえても即決せずに、その会社の実情をネット上などで調べて納得してから内諾しましょう。
入社3年以内の離職率が高い場合や、30代から40代の働き盛りの社員が少なかったりするのは、入社時の給料が高額なものの昇給しなかったり、家庭を持つ社員にも十分な休日が与えられなかったりする場合があります。
ネット内の口コミで過去に過労死や自殺者が出ていたり、賃金未払いがある場合、就職は避けた方が無難です。
「ベンチャー企業をうたっている会社」や「飲食業界]、「IT業界」、「建設業界」などにブラック企業が多いと言われていますが、大企業のブラック状態もニュースなどで知られている通りです。
「ベンチャー企業・飲食業界・建設業界だからブラック企業」とは一概には言えないので、ある程度の知識と肌感覚や直観で決断する以外ありません。
企業のホームページで社長のコメントを読むと、その会社の目指す方向性がだいたいわかります。
たとえば、「求職者の心をポジティブ」にさせる言葉などがいくつも書かれている場合はブラック企業である可能性が高いでしょう。
また、自分が企業理念などに書いてあることが納得できるかどうか判断しましょう。
もし、すでに就職してしまいブラック企業だとわかったら、すぐにほかの会社へ転職活動をするのが無難です。
まとめ
何度も転職をくりかえさないためにも、就活中は会社説明会や求人票を参考にネット上のデータや書籍から知識を得て、納得できてから就職するようにしましょう。
また、面接後に早々と内定をもらっても有頂天になるのは禁物です。
ブラック企業側にすれば「考える時間を与えない」ひとつの策略でもあるようです。
安易に就職を決めず、ブラック企業かどうかをしっかり見極めてからにしましょう。